スリランカ生活:未知の食べ物の世界

仕事でもプライベートでもほとんど関わったことがなかった南アジアのスリランカと言う国に、ご縁があって駐在することになり7カ月ほどたちましたが、スリランカはとても多彩な文化があり、いろいろ日々新しいものに触れられておもしろいです。 特に、これま…

スリランカ生活:沸点について

怒りが少ない日本生活? しばらくの海外での生活およびウガンダ駐在を終えて3年ほど日本にいた時、日常生活において「腹が立つ」みたいな気持ちが結構少なかったなと。 こういうこと言うと、 うそでしょ!いまスリランカから振り返っているから思い出が良く…

LGBT理解増進?トランスアライでいるために

トイレやお風呂の話が一人歩きしすぎ LGBT理解増進法の成立と前後してトランスジェンダーの話題についてたくさん話されているけれど、どう考えても、トイレやお風呂のことが一人歩きしすぎであることに疑問とフラストレーションが溜まります。 そういうこと…

日本のジェンダーギャップ指数(2023年)は125位

世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数2023年版が発表されて、日本は146カ国中125位とのことですね。 www.weforum.org 経済面(123位)と政治面(138位)が低いのはいつも通りで、まあ教育と健康は高いのだろうと思っていたら、健康も59位で思ったより…

【読書】瀬尾まいこ「夜明けのすべて」

久々に小説読みたい気分で、瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」を読んだ。 夜明けのすべて 作者:瀬尾まいこ 水鈴社 Amazon 瀬尾まいこさんの本は、前に「そして、バトンは渡された」を読んですごくよかったのを覚えていて。 いじわるなことがない、心優しい…

ポッドキャストはじめました!

元同僚であり友人のナッツと一緒に、シスターフッド Podcast を始動しました! Spotify https://open.spotify.com/show/05bdmrElXLarpZw68GWVvt?si=b4KAJ87OT-eXU8KLGp-LZQ Apple シスターフッド PODCAST ナッツとヤスコ Courses USD 0 元々会えばジェンダー…

【読書】治部れんげ、田中東子、浜田敬子ほか「いいね!ボタンを押す前に――ジェンダーから見るネット空間とメディア」

ジェンダー関連でいろいろなことがあちこちで燃えているネット空間とメディアを見ていて、なんだかなあと思う部分と、でもそのおかげで議論が進んで、変な差別発言する人はしっかり指摘されて、昔よりよくなっていることもあるなと思いながら、付き合い方を…

【読書】田房永子 「男の子の育て方」を真剣に考えたら夫とのセックスが週3回になりました

この本はタイトルがなんかキャッチーでお茶の間な感じ(?)だけれど、 本の内容は個人的には、 固定的なジェンダー役割と偏見と、性暴力、そして夫や家族との(変わりゆく)関係性…等々 に関する深い内省と分析だと思いました。 田房さんはお子さんが2人で、上…

2022年に読んだ本 おすすめ10選!

上野千鶴子・鈴木涼美「限界から始まるー往復書簡」 山崎ナオコーラ「ブスの自信の持ち方」 岩井建樹「この顔と生きるということ」 松田青子「自分で名付ける」 朝井リョウ「正欲」 マット・ヘイグ「ミッドナイトライブラリー」 シンジア・アルッザ他 「99%…

【読書】山崎ナオコーラ「ブスの自信の持ち方」

タイトルとか表紙がなんとなく軽快な雰囲気だけれど、すごく深い思索と考察がなされている、哲学書っぽい本。 著者も書いてるように、自信の持ち方の指南本ではなく、ルッキズムとかジェンダー、障害、多様性について深く考えさせられる本でした。 一つ一つ…

【読書】 ゲルノット・ワグナー & マーティン・ワイツマン「気候変動クライシス」

ゲルノット・ワグナー(ハーバード大学工学・応用科学リサーチ・アソシエイト、同大学環境科学・公共政策レクチャラー)と、マーティン・ワイツマン(ハーバード大学経済学教授)という二人の経済学者による気候変動に関する本。 気候変動クライシス 作者:ゲ…

【読書】 安田陽「世界の再生可能エネルギーと電力システム [経済・政策編]」

大雨、洪水、サイクロン、干ばつ、砂漠化、そしてバッタ襲来等の自然災害の脅威を受けまくるアフリカで、気候変動課題のことを考えると、今後世界はどうなっていくのかと心配がむくむくと膨らんでいく。 気候変動はすべての社会課題に繋がっている。 そんな…

【読書】 チョ・ナムジュ「82年生まれ、キム・ジヨン」

既に超有名でとても広く読まれているのでいまさらオススメというわけでもないけれど、私も読んだので。 82年生まれ、キム・ジヨン 作者:チョ・ナムジュ 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2019/02/13 メディア: Kindle版 一人の女性の人生が淡々と描かれて…

【読書】ジェーン・スー他 「私がオバさんになったよ」

いろいろおもしろい、ジェーン・スーさんの本をまた。 私がオバさんになったよ (幻冬舎単行本) 作者:ジェーン・スー,光浦靖子,山内マリコ,中野信子,田中俊之,海野つなみ,宇多丸,酒井順子,能町みね子 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2019/03/13 メディア: K…

【読書】 植本一子 「かなわない」「家族最後の日」「降伏の記録」

ある時「かなわない」のレビューを何かで読んで、ふむ、とポチって読み始めたら、三部作一気に読んでしまった、どっぷりつかってしまった読書体験。 かなわない 作者:植本一子 出版社/メーカー: タバブックス 発売日: 2016/02/05 メディア: 単行本 植本一子…

【読書】 佐久間裕美子「My Little New York Times」

NY在住ライターの佐久間裕美子さんが2017年7月5日から365日書き続けた日記がまとめられている本。 2017年と言うと、その年の頭にトランプ大統領が就任したので、その後の激動のアメリカの暗かったり、不安だったり、でも変わらないところとかも、とても興味…

「私はそっちじゃない」ってわざわざ言うのやめませんか

フェミニズムっぽい話の時に、 私はフェミニズムの強硬論者じゃないけど… 強い言葉で女性の権利を主張するのは好きじゃないけど… 男女の断絶をつくりたいわけじゃないけど… 男性と闘いたいわけじゃないけど… フェミニズムを勉強したわけじゃないからわからな…

FGM(女性器切除)は文化か。だとすると外部がとやかく言っていいのか、についての考察。

FGM(Female Genital Mutilation: 女性器切除)は、「完全な女性になるには必要」といった古くから続く信念に基づき行われていていて、やらないとそのコミュニティの中で居場所がなくなったり、家族が恥をかいたりという社会的プレッシャーがあったりする。 …

ポッドキャスト Fairly.fm 出演まとめ

たかはしいつろー( @takahashi126 )さんがホストをされている、 NPO/NGO、国際協力、ソーシャルな活動、海外生活を紹介する社会派ポッドキャストである、Fairly.fm への出演の回をだんだん重ねてきたので、記録として下記に出演エピソードのリンクをまとめ…

【読書】 ジェーン・スー&中野信子 「女に生まれてモヤってる!」

モヤることはモヤってるし、でも常にモヤっているわけではないしモヤりに支配されないよう、モヤってるのを自分で無視しながら折り合いをつけて生きていくのだけれど、でもそれを少しだけでもすっきりさせるものがあるのなら、それはライフハックとして活用…

FGM(女性器切除)に関していくつか

ジャーナリストの伊藤詩織さんが、シエラレオネでFGM(女性器切除)の取材をされたドキュメンタリーが Yahoo! JAPAN の CREATORS というサイトで公開されていた。 前編 後編 そもそも、FGM(Female Genital Mutilation=女性器切除とは) アフリカや中東、ア…

ウガンダの結婚観を聞く

ウガンダにいると、20代後半以降で独身の人って本当になかなか会ったことがない。 そして私が結婚してないと知ると、 「なんでしてないの!?」 って言われ、 「相手あってのことですから・・・」 と言うと、すごく納得のいかない風な顔をされる。なぜ???…

【読書】 イ・ミンギョン「私たちにはことばが必要だ」

生きているといろいろな状況に出くわすけれど、その中で特に、男女差別の発言をぶつけられた時にそれに対応する(かしないか)には「言葉が必要」で、どういった対応がありえるのか、とわかりやすく書かれている本。 私たちにはことばが必要だ フェミニスト…

海外生活も5年目

Fourth of July (アメリカの独立記念日)の日にニューヨークに到着して打ち上げ花火を見たのが印象的で、ちょうど今日で海外生活5年目に突入。 昔からずっとシンプルに「海外生活」に憧れがあったのになかなか出られなくて、「遅くなってしまった」というの…

【読書】 Nadia Murad "The Last Girl"

IS(いわゆるイスラム国)に家族を殺され、自身は性奴隷として拘束され、逃げ延びた後に人権活動家として働いている功績で2018年ノーベル賞を受賞した、ナディア・ムラドさんの自伝。 The Last Girl: My Story of Captivity, and My Fight Against the Islam…

カンパラ勉強会が楽しい

ウガンダの首都、カンパラでののんびりランチしながらの勉強会は、人数も増えて、二週間に一回のペースで進んでいます。 みんな仕事の関係上、出張や移動で参加できないことも多いけども、人数増えたから出られる人が出て、発表できる人がするという感じでプ…

ウガンダ生活で昔の日本を想う

ウガンダに住んでいるとはいえ、過疎地の村に住んでいるわけでもないので、交通手段や出張時を除けば、そんなに日本と劇的に違うような生活はしていません。 でも、ちょっとタイムスリップしたというか、今の日本の特に都会の生活では普段そんなに出てこない…

【読書】荒川和久「超ソロ社会「独身大国・日本」の衝撃」

この記事をたまたま見かけて、タイトルからしてなんとなく納得してしまって、読んで「やはり…」となりました。 引用 最近の男子が草食化したわけではないんです。いつの時代も男はそんなもんです。いわゆる肉食系男子とか、モテたり恋愛できたりする男は3割…

【読書】 中村淳彦「東京貧困女子。」

読んでて心の底から暗くなるけれど、今を生きる日本人/日本で住む人たちはこういう現実があること、しかも「すぐそばに」あることを知った方がいいと思うから、読んでよかったし、読むべきだったし、すべての人におすすめしたい本。 東京貧困女子。―彼女た…

お友だちがウガンダに来てくれた話

海外に住んでみてわかったのは、みんな結構世界を行き来するので 「そこ今度行くので会いましょう!」 みたいな感じで思わぬところで旧交を深められるということです。私もどこか行くときは「あそこには誰がいたかしら」と思うし。 とはいえ、ニューヨークの…