私が政治家になったとしたら

政治家にはなりません(なれません)が、よく「私が政治家だったら〇〇したい」というのは妄想します。

 

その中で一番やりたい政策は、

「大企業や官公庁の都心のオフィスを地方へ分散させる」

というもの。

 

政策立案の知識がないので具体案は自分でもよくわからないけど、例えば

オフィスを都心から離したら、その距離とか社員数に応じて助成金・もしくは法人税の優遇が得られる

というような政策が思いつきます。

 

例)1,000人が働く丸の内のオフィス(100万ポイント)を埼玉県久喜市(5万ポイント)に移した場合、1,000 × (100万-5万)=9億5千万ポイント

とか計算して、そのポイントに応じて助成か税制優遇を受ける。

 

そしてこれを、大阪とか、東京以外の大都市にも適応します。

 

なぜかというと?

都会の通勤ラッシュと長時間通勤はたくさんの日本人を疲れさせて、幸福度を下げてると常々思うからです。

政治家としては、日本人の幸福度を上げたいです。たくさんの働く人たちが元気になれば、幸福度が上がる、経済も伸びる。

 

この前一時帰国した時に、実家から都心まで朝通うことがあったのですが、やっぱり通勤大変。うちの実家が横浜で典型的な「首都圏に住んで片道2時間くらいの通勤」という感じで、大変。私はまだぎゅうぎゅうの中、立ってる元気はあるけれど、妊婦さんとか体弱い人とか高齢の方とか、本当に毎朝つらいと思います。

海外に日本から駐在している人と話す時、特に日本へ帰任直前だったりする場合、「日本に帰ったらまた満員電車つらいなー」という話題になるのがあるあるだったりします。

それでつらいから、やっぱりイライラしている人を朝からたくさん見たり、ちょっとしたことで喧嘩が始まってそれを見るのも嫌だし。

 

あと最近、目にするだけで気持ちが暗くなるからもう見たくないようなニュースですが、女性専用車両について。

女性専用車両男性差別だ、と言ってわざわざ乗り込み、乗っている女性とトラブルを起こして通勤ラッシュ中に電車を遅延させた人たちがいたとか。

lite-ra.com

 

「男性であるというだけで、痴漢を起こす人とみなしてある場所に入れなくさせるなんて何事だ!差別は許さない!」

みたいな主張をしている人がいるというツイッターやニュースの情報は、もう薄目になっちゃうくらい見たくないような話です。

 

でも目を背けずに反論するのなら、

「痴漢の被害件数は本当に多く、トラウマになっている人もたくさんいてその人たちが安心して乗れるための車両なんだから、『男性』という属性で差別しているわけではありません。また、女性専用車両に乗っている女性に対して主張するのではなく、本当に正式な苦情なら冷静に鉄道会社や議員さんに話したらどうでしょうか。」

ということなんだろうけど、そういう話が通じなさそうな気配です。

 

いずれにせよ本当に脱力するような嫌なニュースなんですが、でもどうしたらいいのかな、と考えれば考えるほどわからなくなります。

私個人的には、日本で通勤していたとして、女性専用車両がなかったら困るかなー、でも、昔学生の時とか痴漢に遭遇したことは少なくない回数あって、その後とかは本当に電車に乗るのが嫌だった。電車に乗ると嫌な思い出が蘇ってくるというのは本当にわかる。

#MeToo

 

もし私が女の子のお母さんで、その子が電車に乗らなきゃいけない場合、女性専用車両があったほうが安心だろうな、とかも思います。

 

同時に、既にストレス溜まっている通勤中の男性が、例えば階段降りたところから一番近い車両が女性専用車両で乗れない、いつも遠くまで歩かなきゃいけない、ということでさらにイライラしてしまうとかもあるのかな、と思います。(だからと言ってそれを女性に対する憎悪に結び付けるのは全く正当化できないですが)

 

あとなんとなく、これだけ混んでる通勤時間中に「男性は入れない場所」というのがあるのが、少し不自然というか、(そこまでしなきゃならないほどに痴漢犯罪が多いことの結果だけれど)残念。

 

じゃあ解決策はなんだろう、とそういうことを考えた時にも、やっぱり通勤電車に乗る人の数を減らすというのはかなり根本的に問題に働きかけると思います。

 

だから、この「通勤幸福度向上法案」(今決めた名前)が通過した際には、鉄道各社が「じゃあ電車の本数減らしましょう」としてはだめで、今よりはるかに乗車率が低くなるような本数で運行することも担保しなくてはなりません。鉄道会社は、地方の路線が活性化することになるし、毎朝のあの過酷な通勤ラッシュ時の運営労力も低減されるのだから、良い点悪い点のバランス取って、ぜひ協力していただきたいです。

 

 

起こりうる反論への回答

 

「毎日お客さんのとこに訪問しなきゃいけないんだから、遠くなると効率悪くなる!」

という声が聞こえてきそうですが、それを逆手に取って、対面でのミーティングは減らす方向へ。いろんなTV会議システム、スカイプあるのだし。でも本当に対面が必要な時、ここぞという時に会いに行ったら、その時の重要性・印象度・生産性は今までよりアップするのではないでしょうか。

移動が多すぎて、会社に戻ってきたらもう定時。残業が当たり前ー、というのがこれで減らせるきっかけになると思います。

逆に、個人向け営業で外回りばっかり、という仕事はそもそも地域で任されているだろうから、会社に来る回数を限定して基本的にそのエリアで活動して、社と連絡しなくてはいけないことはメールとスカイプで。

こうして移動を減らすことで、エコにもつながる施策です。

 

 

「今は世田谷に住んでるのに、会社が熊谷になっちゃって、どうしてくれるんだ!」

という声には、会社の移動によって通勤距離が〇〇km以上になってしまった人への引っ越し代金を会社が補助する。助成金から賄う。

逆に、会社に合わせて住む場所を移動したら、生活費(特に家賃)が安くなる可能性大です。無理に都心に住まなくても。

こんなに狭い日本で狭い都心にぎゅうぎゅうに住むよりも、少し郊外で大きめの家で車も保有して住む人が増えるほうが幸福度上がるような気もします。人口密度を薄く広く分散させるイメージ。

 

 

「客先との会食や、他社の友人と夜飲みに行きにくくなる!」

そうかもしれないけれど、今も飲んだ後に酔っ払いで満員電車に乗ることを考えたら、ちょっと距離あっても空いてる電車で帰れる場所で、早めに切り上げる会食にすればいいのではないでしょうか?

あと、その会食・接待は本当に必要なのか?ともう一呼吸置いて考えるきっかけにもなり、交際費削減につながるかも。そして、早く帰って家族と過ごしたり仕事以外の時間を楽しむ幅を広げたら、またそれも幸福度向上に繋がる気がします。

合コンするなら、その後の交際を考えても職場か家から近い人同士でやったほうがいいだろうし!?

 

 

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もしかしてこういうこと進めてる政治家の人っているのでしょうか?聞いたことないけれど・・・もしいたら、すごく応援したい。働いたお金で寄付もしたい。

 

まあ、こういう政策をやるにあたって実際にどのような現実的な課題があるかはよくわかってないのですが…とにかく、日本の働く人たちがもっと穏やかに幸せにいられる社会になるといいなあ、といつも思ってます。

 

 

夢の政策のお話でした。