【読書】 杉江弘 「乗ってはいけない航空会社」

Kindleストアでセールになっていたのでなんとなく読んでみた本が結構興味深くいろいろ考えたので紹介します。

 

乗ってはいけない航空会社

乗ってはいけない航空会社

 

※残念ながらセールは終わってしまったようです、ごめんなさい

 

  

JALパイロットの著者が、数々の航空事故の分析をして安全性を考える本で、読んでいる間、世の中、航空事故は(死亡事故には至らなくても)たくさんあるのだと思いました。

 

とはいえ、航空事故で死亡する可能性は、地上の交通事故で死亡する可能性より遥かに低く、何百万回に一回の確率、みたいなことはよく聞きますよね。

でも航空事故は、そして起こった時の大惨事っぷりと、乗客は座っているだけで為すすべもないっぷりがすごい。だからなんだか心霊現象を恐れるように怖がってしまいます。

それに生き残れたとしたって墜落しそうな飛行機でブンブン揺れたりする恐怖体験を絶対にしたくないですよね。そんな目にあったら、もう二度と飛行機乗れなくなりそう。そしたらまた方向転換して新たなキャリアを考えないといけなくなります。

 

ちなみに発着地、航空会社、機種を入力したらこれまでの統計に基づき墜落する可能性を算出するアプリがあるという記事を見つけました笑

 

  

この本を読んでわかったのは、航空機事故の原因にはパイロットや整備員の人的ミスが多々あるということ。

 

これだけ飛行機もハイテクになっているし、パイロットは優秀な人たちだし大丈夫、整備士だってみんな国際的基準でプロフェッショナルに働いているはずだ。

 

と信じているけれど主にそれは「信じたい」という希望が強いわけで、やはり人だからミスは起きるし、国やその航空局ごとの安全意識も一律じゃないことが、「まあ言われてみればそうなんだよな」と思うのですが、よくわかります。

 

それで、「ミスがどれだけ起こるか」(何人もの人が飛行には関わっていてミスがゼロになるようにしているけれど、それでも抜けが出ちゃうか)は、その会社の体質が強く影響していて、つまりコスト削減が最大の目標になってしまい安全第一の感覚が薄れてしまっているだとか、パイロットのトレーニング、整備等のコストまで削減してしまっているだとかが関係するので、「この航空会社は危ない」というような分析に繋がっています。

 

それらを読んで、やはり一括りにしてはいけないけど、でもあまりにも航空券が安いところ(LCC含む)は整備とかパイロットの訓練・人件費までコスト削減の手が及んでいることが想像されるからできるだけ避けよう、と単純に思いました。

 

 

日本についても分析があります。

日本の会社は御巣鷹山の墜落事故以降、死亡者が出る事故は起こしていないらしいですが、

やっぱり経営破綻してしまうJALの体質とか、その為パイロットの処遇が減らされてモチベーション低下、もしくは優秀な人が流出しちゃうとか、そういうことが安全に関わってくるので今後の不安要素はあるというのが著者の見解です。ANAでも事故がないわけではないようだし。

 

とにかく著者が強調しているのは、

「安全度を適正に評価するためには、特定の会社が近年どのような事故を起こしているか、それがさまざまな不幸な要因による偶発的なものなのか、あるいはその会社の構造的な原因によるものなのかを分析」

することの重要性で、巷によくあるエアラインランキングが重視するような、機体の経年数はあまり関係ないし、また事故だけでなく、会社の経営状態、吸収合併等も注目すべき点だということです。

 

こういうこと、いろいろなるほどなあ、と思わされる本です。

 

 

とはいえ、どんな航空会社でも事故は起こる時は起こるし、飛行機にはこれからも乗るし、気にしすぎてもしょうがないのです。

というかそれよりも、日々の交通事故に気をつけることと、健康的な生活をすることの方が重要。

 

でも少なくとも、この本を読んで、

「天候のせいで着陸できないから別の空港に着陸」とか

「今日は暴風雨で欠航」

というのはしょうがないことで、安全第一のためには無理するほうが恐ろしいのだ、という意識になりました。(今は・・・実際なったら「ぬーっ!」となっちゃうだろうけれど・・・笑)

 

 

そしてこんな本読みながら、今週はまた飛行機に乗ってエチオピアへ。

最近はアフリカ大陸内移動でエチオピア航空にたくさんお世話になっております。とても便利。

とりあえずこの本にはアフリカの航空会社については「日本人が乗る率が低いので」書かれていないので、悪いインプットもなく、一安心です。(ちがう)

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

ちなみに最後に自慢ですが、私はなんだか飛行機運は結構良い気がしています。

 

なにせ、まあまあ飛行機には乗っていると思うけれど、一回もロストバゲージしたことないのです。(一緒に乗ってた友人の荷物が積み残されたことはあるのに。)破損もない。

 

あと、乗る飛行機が欠航になったことも一回しかないです。そしてそんなに急いでなかったし、用意してもらったきれいなホテルでくつろいで次の日に普通に乗れました。目的地以外の空港に着陸もない。

 

しかも、これまで長距離路線でエコノミーからビジネスクラスアップグレードしてもらったことが三回ある。

(元からビジネスクラスに乗れる仕事にはなかなかつかなそうなので、お許しください)

 

隣の人が面倒くさい人だとかはそりゃああるけれど・・・

 

あとこの前は、私の座席に知らないおばさんが座っていて、「ここ私の席なんですが・・・」と言ったら、「私だって自分の席(私の前の列の窓側)に座りたいけど、通路側に座っている人がいるから入れないからしょうがないじゃない!」と怒られ、でもそれを聞いたその通路側の人が立ってくれてるし、私も若干イラとしたので「みんな通路側の人に立ってもらって中に入るのでは・・・?」と言ったら移動したけれど最後に「I have to move because she has no patience!」 と捨て台詞を吐かれてやや動揺しました。(状況わかります?文章で説明むずかしい・・・)

でもただ単に ”She was having a bad day” なだけ。空港ってイライラの危険が多いですよね。 

 

みんな、飛行機にはそれぞれエピソードや思いがありますよね。

飛行機との関りから垣間見える哲学や人生観。

あなたの体験もぜひご共有ください。

 

おわり