【読書】 マーティ・O・レイニー「内向型を強みにする」

内向型・・・

うん、強みにしたい!

と単純に思いKindleストアでぽちり。

 

内向型を強みにする

内向型を強みにする

 

 

 

最初から、内向型である著者のいろいろな言葉に同意。 

 

 外向型は、外の世界からエネルギーを得る。彼らのほとんどは、人と話したり、外のさまざまな活動に参加したり、人や活動や物に囲まれて働くことを好む。(中略)これに対して、内向型の人は、なかの世界から、つまり、アイデアや感情やイメージからエネルギーを得る。(中略)内向型には、物事をじっくり考え、自分を充電するための静かな場所が必要だ。ふうっ!久々にビルに会えてすごく楽しかったけれど、パーティが終わってくれてよかった!彼らはほっとしてそう思う。

とか。

 

 

自分は小心者で引っこみ思案なのだとわたしは考えた。ところが、あるときは気づまりで居心地が悪いのに、なんともないときもある。また、最高に楽しく過ごしている最中に、出口に目をやって、パジャマでベッドにもぐりこむ自分を想像することもあった。 

とか。

 

 

内向型の人に対するもうひとつの大きな偏見―― 内向型は社交嫌いだという考えだ。 内向型の人々は、非社交的なわけではない。ただちがうかたちで人と交わっているだけなのである。内向型の人は、多くのつきあいは必要としないが、より親密な強い結びつきを好む。他者とかかわることは、わたしたち内向型から大量のエネルギーを奪い取る。そのためわたしたちは、あまり社交にエネルギーを使う気になれない。無意味なおしゃべりを喜ばないのもそのためだ。 

とか。

  

内向型には内向型のいいところも沢山あるし、私の周りの人にだって内向的な人がたくさんいるからそれでいいのですが、問題は私もやっぱり「外交的」な性質を身に着けたいということ。というか、この社会は外交的であることが重要視されるし、今の仕事(そしてどんな仕事だって程度の差はあれ)はコミュニケーション能力がものを言うから。

 

私自身も、「社交的でありたい」という気持ちから発して、昔はなんとなく自分は外交的だと勘違いしていた(思い込んでいた)感があるのですが、それでかなり空回りしたことを思い出すと恥ずかしい。最近は自分の特徴も昔よりはわかってきました。

だからきっと重要なことは、自分の特徴を知った上で、それをどう強みにするかということ。内向型であることはいいのだけれど、それでも人前ではうまくしゃべりたいし、パーティで社交もしたいし、おもしろい話ができるようにもなりたいし、世界を広げたい。

そしてそれって矛盾しない、ということをこの本を読んで実感します。

 

 

 

外向型の人との付き合い方

そして、この本を読んでいてて、内向型について考えると同時に、外向型の人々との付き合い方についても考えられたのがよかったです。

例えば、内向型の親が外向型の子どもに接するときのアドバイスの部分から抜粋。

 

外向型の子供は、お天気のように、さまざまな気分を見せる。舞い上がったり、落ち込んだり。ときとして彼らは、他人の気持ちに気づかない。親の怒りを無視することもある。親が怒れば、しばらくは後悔するだろう。彼らは明るく肯定してもらうのが好きだから。しかし内向的な子供とちがって、その出来事をもう一度考えることはないのかもしれない。外交型の子供にとって、それは広がっては消えていく雷雲のようなもの――もうすんだことで、かたがついているのだ。 

 

年齢問わず、本当にこれに当てはまる人っているよなあ!と。

同じことでも私の受け取り方と外向型の人の受け取り方は違うということ。

私がウジウジ考えることでも相手は忘れてる場合だってあるんだということ。

 

例えば最近、外向型の見本例のような友人に、「私がボーイフレンドと別れたこと言ったっけ?」と本気で聞かれて、数日前にわざわざ WhatsApp で言われてたし大事なことだからもちろん印象に残っていたけれど、言った友人はいろんな人にいろんなことを話すから、そこまで印象に残っていないのだな、という。私は結構、自分が話したことも人に話されたことも覚えているタイプだけれど、みんながみんなそうじゃなくて、それも性質の違い。逆に、相手が言ったことを覚えるのが得意と言うのは強みにしたらいいのかもしれないです。

 

 

自分を追い込まないこと

あと、ミーティングや学校の授業とかでガンガン話して、話すことで考えたり意見をまとめていく人はよくいるけれど、私はなかなかそれについていけなくて、自分の意見をまとめる時、特にアイディアを出さなきゃいけない時って一人で机に座って考える時間がないと難しい。

そして、もし考えながら話さなきゃいけない時はすごく喋りがゆっくりになってしまう。(というか基本的にゆっくり)

このことについて、自分は頭の回転が遅いからついていけないし、考えながら早く話せないんだ、と折に触れては思うのですが、実はこれも内向型の特徴だとこの本に書いてありました。

「頭の回転が遅い」ことがではなくて笑、自分一人でエネルギーを保存する時間が必要なこと、自分なりのペースの設定が必要なこと、周囲に邪魔されず考える時間が必要なこと。

逆に外向型の人は考えながら同時に話すし、むしろ考えや感情を整理するには、聞き手となる他者が欠かせないということ。

 

仕事では瞬発力が求められることも多々あるし、パッと答えられたほうが仕事できる感満載。だから自分がのろいことに引け目を感じることはあるけれど、一人で考える時間さえもらえれば、じっくり調べたり物事を深堀りすることは比較的苦ではないし、最終成果物のレベルをしっかり上げようとする力はあるんだ、だからそんなに気にしないで(でも瞬発力を高めるスキル訓練はしつつ)、自分を追い込むことなくいこうと思いました。

 

こういう系の本はたまに読むと、自己分析の機会になるから良いです。