カメルーン生活:バス移動

ドゥアラから首都ヤウンデに行く用事があって、バスに乗りました。

 

この区間のバスはいろいろな会社・種類があるようですが、FINEXという会社のVIPクラスで、片道 5,000 cfa(約1,000円)というのに乗りました。

4時間半の距離と思うと、とてもお買い得と思います。でもこれでも高い方とのこと。

クーラーもついてて、水 or ジュースとパンももらえます。

Wifiもあったけれど、これはとても遅くて実質は使えず。

ヤウンデまで四時間半。

 

指定席で番号通りの窓側に座っていたら、隣にはマダムが。

座った瞬間から、太もも密着はまあ、しょうがない(?)として、腕が最初から私の腕(私のスペースにある)にしっかりと乗せられました。

おおお

でもあまりにも普通な感じだし、こういう時私はよっぽどでないと何か言えない派なのでどうしようか…と思いつつ、

あ、そうだ、真ん中のひじ掛けを下ろさせてもらおう、と気づき、

「エクスキュゼー、デゾレー(すみませんねー、ごめんなさいねー)ホホホ」

と言いつつ下ろしたら

その上にどん、とハンドバックを置きその上に肘を置いたので、更に私のスペースは縮小となったのでした。

…ははは、そうですよね!!

 

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話変わるけれど、ここの生活では、人との接触度、密着度が高いと常々思います。

乗り合いのタクシーでは、狭い後部座席に三人座るとぎゅうぎゅうで、太ももから腕からぴったりくっついちゃうのですが、なんとなく現地の皆さん、それを意に介してないような。私ばかりもぞもぞ動いてなんとかずらそうとするし。あと隣の人の腕がわき腹をつつき続けるとなんとも落ち着かないです。

そして、ずっと太もものあたりが密着しているから、離れたら汗かいているというあの感覚。

そしてまだそれはいいとして、前の座席には二人(!)、つまり助手席に二人(ちょっと運転席側にはみ出して)座るので、わりと大の大人の男性、知らない人同士二人がぴったり密着して座ることが日常茶飯事です。そういうのもあって、接触・密着に結構リラックスした感覚なのかな、と思います。

 

 ニューヨークではその対極を感じて、電車とかでもぶつからないように、というかちょっとぶつかったら “You are pushing me!” とか大声で言ってる人がよくいました。すごい満員電車で、もうちょっと詰めたらもっと乗れるし乗り降りもスムーズになるのに・・・と思うほど。

スーパーとかですれ違う時も、必ず “Excuse me” と言ってぶつからないようにしている感じです。お互いすれ違いたいのに、相手が強気で(?)”Excuse me.” と言うと、気弱な私はこちらがゆずるしかなくて言ったもん勝ちです。

そのいわゆる「パーソナルスペース」を大事にするからこそ、友達や家族には思いっきりハグする、というのが信頼の表現としてよく機能する、ということと聞いたことがあります。

 

日本はある意味中間なのかな、と思っていて、電車の例だと、詰めて詰めて乗るのが普通だからどうしてもくっつくし、降車時もニューヨークみたいに “Excuse me!” と言わなくてもふんわり押すことで降りる合意、みたいのありますよね。

(それでも私は無言で押されることは、慣習もあるから「絶対に失礼だ! 」とかは思わないものの、できることならされない方が好ましいから、自分では降りる時は小さな声で「すみません~~」と言うようにしています。)

同時にNYから一時帰国の時、何も言わずに(強くじゃないけど)押されることにびっくりするようにもなったり。

 

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関係ないけど道路に停まっていた車、むつびし

 

すごく話がそれましたが、バスの話。

 

隣のマダムの立派な腕に押されながら、4時間半の行程を順調に進み、ヤウンデに到着しました。

到着してすぐJICAの担当職員さんから電話があり

「エデア(途中で通ったドウァラ寄りの地域)で道路が陥没したらしいんですが、何も問題なかったですか?」

と聞かれました。

大丈夫だったけれど…と思ってたら、

「その区間乗客を降ろして、歩かせて、バスも無事通過した後に再度乗客を乗せる、みたいなこともあるみたいなんですが」

と言われ、

そういえば途中そういうことがありました!

突然全員降り、5分くらいただただ道路上を歩かされ、その後また同じバスに乗るという。

不可解だなあ、と思ったけれど、不可解なことは沢山起こるから、特に気にしていなかった…

 

何はともあれ到着できたのですが、その時は完全なる陥没じゃなくて、でもその後本当の陥没が起こり(?)、帰りは通れないとのこと。

 

ヤウンデ―ドゥアラ間は鉄道もあるのですが(飛行機も)、

前にも一度そういうことがあって、みんなが鉄道に殺到した結果、(重量オーバーなのか?)その列車が脱線事故になってしまったケースがあったそうです。

そんなこともあるし、詳細わからないまま帰って途中でやっぱりドゥアラまで着けなくて変な町(?)で降ろされたりしてもいけないので、急いで帰らずにもう一泊することになりました。

 

翌日は無事帰れたんですが、でもやっぱり、「一度降ろされてしばらく歩いてまた乗る」という事態はありました。しかも陥没した場所とは関係ない場所で。

 

不可解なことだらけだけれど、すべてに理由を求めることはせず、今日も元気にやっています。

【読書】  高橋和夫「中東から世界が崩れる」

中東関係、未だに難しくてよくわからない…

とはいえ、国際関係の修士号取ったのにずっとそう言っているわけにもいかないので、カメルーンでの「読書の夏」を存分に楽しんでいるこの機会に、読みました。

 

 

著者の高橋和夫さんは、コロンビア大学の先輩のようです。

中東研究者。

 

もともとあんまり知識がないから、学ぶことばっかりだったのですが、 特にふむふむ、と理解が進んだのは

   ⇒教義の上では大きな差はない。お家騒動。

  • 欧米は、中東の政治体制について「西洋的価値観では民主的な選挙が望ましいが、実際に選挙が行われるが班西洋的なイスラム主義が政権を取ってしまう」ので、民主的ではないが世俗的で欧米に近い政策をとる軍事独裁体制を支援したりする。エジプトで民主的な選挙によってムスリム同胞団が政権を取った時も否定的な立場を取ったし(その後軍事クーデーターでつぶされてしまった)し、94年にパレスチナ自治区ハマスが選挙に勝利した時も公然と無視した。

   ⇒西洋化への絶望と欧米への不満を起点としてイスラム過激派が台頭。

  • サウジはあまり石油以外の力がなく、国民には「税金は払わなくていい代わりに政治には口を出すな」という感じの国。外交の表舞台にはずっと出てこなくて資金力で影響力を行使してきたけれど、ここ数年、若い王子が国防を担当するようになって大きな変化が出てきた。

   ⇒イエメンへの武力介入や、イランとの国交断絶など。

  • イランの核合意成立前に、国際社会がイランにやっていた経済制裁がうまくできたのは、サウジが原油安政策を行っていたから。もしサウジが増産してなかったら、欧州も日本も石油の調達先としてのイランを外したくないから、いくらアメリカが呼びかけても対イラン制裁は難しかったはず。一方で、核合意成立でイラン制裁が解除された後でも、サウジは石油のシェアを奪われたくないし、イランはもちろん売りたいし、でマーケットに石油が溢れている。

   原油市場の安値の原因。国交断絶により生産調整の協調はさらに困難。

  • 20世紀初頭にイランで石油が発見された時、イギリスがすぐのイラン原油の生産販売を独占し、莫大な利益を上げた。しかしWWII後イラン国民にその不満が広がり、その声を代表したモザデク首相が石油産業の国有化を断行。この動きが他の産油国にも広がることを懸念した欧米の石油会社はイラン原油をボイコット。こうして追い詰められた(民主的に選ばれていた)モザデク政権を、米英の諜報機関が53年にクーデターを起こさせて転覆させた。テヘランの米大使館がクーデターの実施本部だった。

   ⇒アメリカ不信の原点。

   ⇒関係改善に取り組んだハタミ政権の対米外交の終焉。

 

等々、内容が濃いけれどわかりやすい構成で、とても勉強になりました。

同時に、ややイランひいき(?)なのかな、と思い、いずれにせよイランへの認識が少し変わりました。

ペルシア人国家のイランが大国意識を持つに至る考察もおもしろかったです。

 

これがこの著者だからなのか、どうなのか、それを知る為には他にも勉強が必要で、こうしてどんどん読むべき本が増えていきます。

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

ちなみに、この本の前に実は、まず現代史の基本的なところ押さえなければ、と思って買ったものの一年以上 TSUNDOKU になってしまっていた池上さんの本をやっと読みました。

積ん読、日本語がそのまま英語で使われているんですよね~。"stockpiling of books" ぷぷぷ。)

 

 

読んだらすごくわかりやすくて、ぐんぐん読めて、いろいろ復習になったものの、、、

わかりやすすぎてこんなに簡単にわかっていいのか、 いや、多分もっと複雑な部分も学ばなきゃいけない、特に中東。と思って高橋さんの本を読んだという流れでした。

 

池上さんの本も、大まかにわかりやすく把握して、そのより注目する分野を見極める為にとても良いです。

英語とともに歩む果てしない道のり

アメリカの大学院という、英語から絶対に逃げられない場所から離れて早三か月ちょっと、今はどうしてもぬるま湯だな、英語力が落ちるだろうな、という危機感があります。

そもそも大学院に行く前は、留学経験どころか海外に住んだことが一度もないドメスティックな生活だったので、アメリカ生活で急速に伸びた英語能力は、落ちる時は急速に縮んでしまうのでは…という心配です。

普段、現地の同僚と話すのは英語なので、丸一日、英語とちょびっとの仏語で生きていて、むしろ米国時代よりも日本語は使ってないのですが、自分で発信するのと(英語ネイティブでない)人から聞くのだけではやっぱり英語能力上がることはないな、という感じがします。

 

大学院時代、英語について何がプレッシャーだったかと言うと、

  • 授業の前には鬼の様な量のリーディングをしなくてはいけない。
  • 授業や説明会で、何言ってるかわからないとやっていけない。
  • 授業で発言しなくてはいけない。発言するには自分の考えをまとめ、前の人たちが何言ったかも理解できてないといけない。
  • グループワークでは聞きながら考えながら発言しなきゃいけない。
  • 英語で面接受けなくてはいけない。
  • 社交の場に行っても、全て英語。友達作りも英語。(集まりに顔を出したら、音楽が大きすぎるバーだったりすると絶望的な気持ちに。)
  • ネイティブの人たちすごく早口。そして知らない単語使う。カジュアルな会話であればあるほど難しかったりする。etc.

 

そしてもちろん、これ全部はうまくできず、毎日ストレスはたまるし授業の前は胃が痛いし幾度となく恥ずかしい思いをします。

英語がだめなせいで勉強にかけた時間に対して成果がイマイチだとか、会話がうまくできず友達が少ないんだ、と暗くなったりしたことも数知れず。

ネイティブ同士が速いテンポで話しているののリズムに乗れず、よくわからないけどみんなが笑うから笑ったり。 急に話振られて、うまく答えられずに恥ずかしかったり。 電話で何か手続きしなきゃいけない時とか、相手が聞き取る優しさを見せてくれず、雑に扱われたりも。

 

ここまで来たら、英語のレベルがどうか、なんて二の次三の次の話なはずで、重要なのは何を学んでいるか、そして何を自分が発信できるかなんだ、と考えるべきとは重々わかっているのに、だからこそ一日最低一回は 「英語がもっとできれば…」 とか 「全ての内容が日本語だったらどのくらいうまくできてたのか…」 とか、もっと言うと 「帰国子女に生まれたかった…(安易すぎる考え方)」 ということに捉われてくよくよする自分に自己嫌悪にもなる連続でした。

でもそのつらさを乗り越えて(というか逃げられず)、できないことの量が少しずつ減ってきて、英語のみのコミュニケーションで仲良くなれる友達も増えてきて、やはり英語能力が目に見えて上がったと思います。

 

なので絶対に後退したくない!むしろまだまだ前進したい!

ので、下記のことを心がけています。

【Reading】

英語の文章になるべく触れる。(ただReadingはもうそもそも英語の文章への苦手意識がだいぶ減ったので、そこまで強くは意識しないです。FacebookのTLに流れる記事等どうしても読むし。ただ、論文系は最近読んでいない...)

【Listening】

重要。移動中にポッドキャスト(NPRラジオやTED Talkがお気に入り)を聴いたり、Netflixで英語のドラマ観たり。

【Writing】

就活の応募書類でよく書いていますが、他のトピックでも書かないと。ブログも英語の日を作ろうかな…

【Speaking】

同僚や周りの英語話者と話す時に、単純すぎる言い方ばかりにならないように、バリエーションを拡げる。ポッドキャスト聞きながらシャドウィングする。大学院時代の友達とのスカイプチャットも重要。この前、NYとカザフスタンカメルーン(三大陸!)でうまく繋げました。やればできる。

 

他にも皆さんオススメの勉強法があったら、ぜひ教えてください!

 

 

これからも英語自体をを「武器」にすることはないだろうし、

英語へのコンプレックスとはずっと向き合わないといけないと思うものの、

少なくとも英語が何かやる時のハードルにならないように。

腐敗

今、二か月弱の出張でホテル住まいです。

が、ホテルの無料Wifiが驚くべき遅さで実質ほぼ使えず、追加料金を払えばより良い回線を使えるとのことだったので、そのシステムをホテルの人に聞いてみました。

そこで現れたのがIT担当のAさん。

二人きりになったところで説明を聞くと、

 

A :「俺に直接払えば、滞在期間中ずっとハイスピードのWifiに繋げられる。」

私:「え、フロントに普通に払うのではないの?」

A :「フロントの正規料金は高い。俺に払うなら10,000 cfa でOK」

 

…正直なことを言うと、一瞬、払っちゃおうかという考えも頭をよぎってしまいました…

なにしろ今現在PCで作業するのにも支障があるし、友達が一人もいない都市で、そんなに気楽には一人で出歩けず、娯楽もない状態、ネットが使えないと気分転換が…

というかNetflix 観たい…

(今はOrange is the New Black という、超アメリカンでありえない展開のドラマにはまっています)

 

そして、10,000 cfa って、約2,000円!

たった2,000円で、二か月間のネットが保障されるなら…

 

でも、だめだめ。ガバナンス分野に興味を持って勉強してきて、修論プロジェクトではウガンダの腐敗に切り込んだ私がそれをしてしまっては、と思うし、しかも私は今インターンとは言え国の機関の立場で来ているのだし。

ということでお断りしました。

 

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(ホテルの窓からの風景)

 

私はこれ書くことで、自分の正義感を振りかざしたいとか、こういう時にお金を払ってしまう人を批判したいわけではなくて、、

…いや、後者はあるかもしれないです。

というのは、腐敗や贈賄が機能してしまうのは、払ってしまう人がいるからですよね。 政府の腐敗の問題を勉強していても、「お金を要求する役人が悪い!」ってなりがちで、それはもちろん大前提として、でも「払わない」って選択を取る正義も同時に求めるべきだな、ととても思います。

もちろん、生活かかっている人はワイロを払ってでも目的を達成しなければならなかったり、むしろワイロを払う以外でプロセスを進める方法がなかったりする場合はあるのですが。

そういう弱い立場の人たちに、えらそうに「絶対払うな」なんて言えないのですが。

でも、「ワイロは正しくない。払わない!」って決意を持つ人が増えればそれは確実に状況を変えるパワーとなるし、少なくともお金に困窮しているわけではない私とかは、払わない強い決意が必要だと思います。

今回のケースは、政府役人がやるようないわゆる腐敗とは少し違うけれど、「腐敗的スピリット」だし、まあ、業務上横領。それに手を貸すわけにはいかない。

 

そして、コラプション(腐敗)に遭遇した時の次の一手、レポーティング(通報)についてですが、自分の仕事内容を考えると、言った方が多分ホテルのためになるし、ホテルの人は毎日よく話している人だから、言おうと思うとすぐ言えるんですが、今のところ言っていません。

いろいろある理由の一つは、言いつけて、Aさんが解雇になったりしたら人生を変えてしまうというリスクを今引き受けられない、というものです。たぶんこういうことはよくあって、これだけじゃ解雇になったりはしないかもしれませんが…さっきフロント言ったら普通に気軽に話しかけられたし…

あと、逆恨みされたりしたら怖い、という完全に自分の保身の理由も大いにあり。 ITの人は一人しかいないみたいだから匿名で報告することは実質できず。

そういうわけで、ホテルの人に伝えていないから、そのAさんは別の人にまたその取引(?)を続けるだろうから私は状況を変えていなくて、結局ずるいし、Justiceをもたらしていないのだ、と思います。

これはこれで腐敗に加担しているのかもしれない、と悩まされる、本当に良いことが何もない出来事でした。

 

アフリカあるあるとはいえ、小心者の私は心がちょびっとすり減りました。

(すぐ戻るけど)

みなさんならどうするでしょうか。


【後日談】

この出来事の一週間後くらいに、イジドールさん(同僚のカメルーンコンサルタント)が「あのIT担当はよくない!」と朝一番で言うので、

「(そうそう!)なんで?」

と聞いたら、10,000 CFA で繋いであげるって言ってるのに、私が払わないから、私のことを説得するようにイジドールさんに言ってきたとのこと。


な、なんて大胆なんだ!

(イジドールさんもホテルの人と友達だから筒抜けになってもおかしくない)


イジドールさんは、

カメルーン人だったらすぐ払っちゃうし、フランス人でも払うよ(←偏見?)。結果、みんなが彼の方法で繋いだら結局その回線も遅くなるし、ホテルへの損害が甚大。はっきり彼を名指ししないまでも、ホテルに伝えなくては」と言っていて、

私:「でもITの人、一人だからまあわかっちゃうよね」

イ:「まあ、解雇にはならないと思うよ…」

という会話をしたのでした。

カメルーン生活:ドゥアラで買い物・タクシー

スーパーなスーパーマーケット Super U

 

休みの日に、フランスの大手スーパーマーケットチェーン、Super U に行ってきました。

話には聞いていたけれど、首都ヤウンデにはない規模の大きなスーパー。食べ物から生活用品まで、海外からの製品を含め多種多様にあります。

とはいってもただの大きめのスーパーなだけですが、買い物の楽しさがほぼない生活の中ではちょっとうきうき。

 

カメルーンはやっぱり物が少なくて、ヤウンデでは大きなスーパーに行っても、何か特定のものを大量に仕入れた時はそれで溢れかえっているけれど、ない時は全然ない。ヤウンデ市内で鶏肉が大幅に不足!みたいなこともあったそうです。

そして、チョコとかアイスとか、基本一度溶けたものが固まっている…の割に、輸入品だからとても高いです。

だから普段、必要な物のみ、数少ない選択肢から買う、という感じなので、沢山の選択肢があるスーパーが楽しいのです。

 

ただ問題は、ホテル暮らしだから、料理ができないこと。だからあまり食材も買えず・・・せっかく時間あるから気分転換も兼ねてお料理したいんだけどなあ。

それと、また二か月弱でヤウンデに引越し、そして二か月後には帰国なので、そもそも物を増やしたくないというのもあり。ミニマリスト志向であります。

そんなわけであまり思い切った買い物はできず。でも、ちょっと良い洗剤とか、フランスのクッキーとか買うだけで楽しかったです。

 

脇にあるパン屋さんで、パンオレザンも買いました。1,000 cfa (約200円)だから、カメルーンの他のパン屋さんの基準からすると高めだけれど、ぎっしりおいしい。

レーズン入りのパンって好きです。

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カメルーンでタクシーに乗る

 

ちなみに行き帰りはタクシーに乗ります。

カメルーンでは乗り合いタクシーがそこら辺をビュンビュン走っていて、でも「デポ」と言えば貸し切りで乗ることもできます。

しかし私は近くて知ってる場所にいる場合は、もうデポにせず乗り合いで乗っちゃって、その場合の基本料金は250 cfa (約50円)で済みます。でも外国人だからか、運転手さんに場所を告げると、近いのに「Combien? (いくら?)」とか聞かれ、「いや、普通の値段でしょ」と言うと走り去られたりするのはよくあり、世の中厳しいですが、まあ気にしない。待ってれば普通の値段でちゃんと連れて行ってくれる運転手さんに会えます。

逆に、250 cfa では遠い場所では、道でタクシー拾う時に「〇〇(場所の名前)、500 cfa」とか値段もつけて言います。

 

ぎゅうぎゅうに詰め込まれても(前二人、後ろ三人とか)、日本の満員電車に慣れてるから大丈夫~

(身の回りのものには注意。窓の外からすられることもあるらしいので、荷物はがっちり抱えます)

 

 

 

(後日談)

その後も何度かSuper U には行ったのですが、なんと、以下の物を見つけました。

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竹鶴ウィスキーと、出前一丁

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みんな大好き、消せるボールペン、フリクション!フランスからの輸入。

 

ここ以外では、カメルーンではなかなか買えないラインナップ…

シャンプーや化粧品のラインナップも充実しているし、なんと水着も売っていました。

あと、フランスから輸入したハムとかいろんなチーズ、パテ等も売っていて、「調理しなくても食べられるちょっとおしゃれなもの」という選択肢も広がり有難かったです。

 

本気でこういう品ぞろえに興奮してしまうぐらいには、カメルーンは物がまだまだ限られているのです。

 

※ちなみにカメルーンでは、あんまり一定の商品の安定供給という概念はなさそうで、バーッと仕入れてそれが売切れたら再入荷なし、という雰囲気です。なので、Super U であっても、上記のような定番でない商品は店頭には一時的にしか並ばないと思います。

 

 

一方、 2017年12月に、また別のフランス大手スーパーマーケットチェーン、カルフールがドゥアラにオープンします。

これも巨大なスーパーで、Super U のライバルになること必至。

首都のヤウンデを横目で見ながら、ドゥアラで仏大手スーパーの熾烈な戦いが始まりそうです。(消費者的にはただただ有難いですね)

 

 

カメルーンでのインターン

5月にコロンビア大学SIPAを卒業して、ちょっとだけ日本に一時帰国し、6月からJICAのカメルーン事務所でインターンをしています。

 

応募時に書いた、カメルーンの中小企業振興に携わりたいという希望が通り、

カイゼンプロジェクトに関わっています。

カイゼンとは、JICAの技術協力プロジェクトの一つで、トヨタカイゼン方式を元にした、企業の継続的な品質・生産性向上を目指した民間セクター開発の技法です。その中で有名なものに5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の徹底があります。

私はこのプロジェクトのパイロットフェーズが終了する頃の2017年6月に着任し、年末までの間、現地で活動します。第2フェーズが2018年1月に始まる予定なので、ちょうどそのプロジェクトの空白期間に、現地コンサルタントのイジドールさんと共にフォローアップ活動として、プロジェクトに参加した40社の中小企業を一社一社訪問しています。

企業訪問時は二人きり、また事務所で働く場合も我々はカンターパートの中小企業庁のビルの中のスペースで働くので、基本的にはJICA事務所にいることはあまりありません。

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(従業員の皆さんと一緒に5S活動。一番右は私。)

 

特に、最初二か月は首都ヤウンデにて活動で、JICA関連の皆さんと沢山お知り合いになれましたが、次の二か月はドゥアラという、産業の中心都市に現地コンサルタントと二人で移動です。ドゥアラにはJICA関係者が一人もいません。

というわけで、インターンにしてはかなり自主性を持つ形でやらせていただいていて、私の年齢とか職務経験を考慮してフレキシブルに受け入れて頂いているのかな、という感じがします。

もちろん放置されているわけではなく笑、すばらしく優秀な受入れ担当の職員さんと連絡取りつつ、そして驚くべき気さくさで優しい所長が公私にわたりいろいろと気をかけてくださりつつ、カメルーン生活をスタートできました。

また、到着して二週間の間は、カイゼンプロジェクトの実施を行う専門家チームがカメルーンに駐在しており、その二週間で沢山のことを教えて頂きました。

専門家の方々が非常に苦労してパイロットフェーズを開始し実施していること、またその思い入れの強さに触れて、最初その専門家の皆さん無しでフォローアップをできるのかかなり不安に感じたのですが、プロジェクトで養成された現地コンサルタントの内、特に優秀なイジドールさんがJICAと契約を結び一緒にフォローアップ活動をできることになっていたので、彼にいろいろ教わりながら進めています。 

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(アクションプランを従業員主導で作るのをサポート)

 

商社での経験を活かせ、そして国の持続的な経済発展に寄与できる、民間セクター開発。ずっと興味を持っていたことで、半年間JICAでそれを学べるのは本当に良い機会なのでがんばります。

 

 

ちなみにカメルーンでは、パイロットフェーズ中にKAIZENソングが作られました。JICAの指導担当の方や、プロジェクトの専門家も出ていて、頭に残るダンスソングです。

 

(French ver.)


KAIZEN RHYTHM by LARO, FR-EN subs, JICA CAMEROON PROJECTカメルーン カイゼン プロジェクト『カイゼン・リズム』仏英テロップ版(歌い手:LARO)

(English ver.)


KAIZEN RHYTHM by LARO, EN英 subs, JICA CAMEROON PROJECTカメルーン カイゼン プロジェクト『カイゼンリズム』英語テロップ版-歌い手LARO

 

 

ブログはじめ

会社をやめて大学院に入る準備をしているくらいから、いろいろと記録や整理、情報共有のために、ブログやりたいな、と折に触れては思っていました。

でも文章を書くのが特に得意なわけではないので、他にやることが沢山あると書く気になれず、結局やめてしまっていました。

 

ところが今、カメルーンで生活しており、夕方には仕事が終わり、映画館やショッピング等一人で楽しむ娯楽が特になく、前からの友人がいない場所で、その上直近は日本人がまわりに一人もいない都市で、ネット環境が悪くNetflixも観られない状況で二か月滞在しており… 

つまりとても内省的な(?)時間を沢山過ごせているので、ついに書こうと思いました。

 

ブログって、アウトプット力を鍛えるのにもいいですよね。 鍛えていきたいスキルなので、あまり定期的継続的にできないのはわかっているのですが、細く長く、いけるところまで続けたいと思います。