【読書】荒川和久「超ソロ社会「独身大国・日本」の衝撃」

この記事をたまたま見かけて、タイトルからしてなんとなく納得してしまって、読んで「やはり…」となりました。

引用

最近の男子が草食化したわけではないんです。いつの時代も男はそんなもんです。いわゆる肉食系男子とか、モテたり恋愛できたりする男は3割もいないんです!

 とか

明らかに勘違いしている人が多い。「男はアプローチしてきて当たり前でしょ!」って女子は思ってるから。

待ってる女がモテると思ってる人が多いけど、全然違います。大抵結婚している女性は自分からアプローチしてるんですよ。

 

そうよね、そうよね、と思ってこの荒川和久さんの著書を読んでみました。

 

超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書)

超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書)

 

 

 

 

いろんな生き方があったらいいでしょう。

結婚とか出産とか、周りが「すべき」とか言うことじゃないでしょう。

という本の中の終始ポジティブなトーンにとても共感しました。

 

「結婚しなかったら一人前じゃない」という風潮が古くからあるけれど、それも同調を過度に求める日本の風潮、それになじめない人を排除する考え方からだと。

うん、それはとても息苦しい。

一世代前の人たちは結婚率が高くて、そういう既婚者たちが「今の若者は情けない」とか「草食男子なんて」と揶揄するけれど、昔は社会がそういう構図になっていて、大企業は男性と女性をくっつける役割をし、周りの人が独身男女にやいやい言い、お見合いが当たり前だったのが戦後長かったのが日本なのだから。

みんながみんな大恋愛や、男性の猛烈なアプローチの末結婚しているわけではない。というか、そういう人は少数派(2~3割)だということも本の中で説明されていて、納得しました。

いいんだ、そういう「ソロハラ(=ソロでいる人たちへのハラスメント)」には耳をかさなくて。

 

そして、読んでいて、

日本は人口減少してもいい。規模が小さくなっても、一人一人が自分それぞれの幸せを感じられる社会がいい。

という前から思っていた気持ちを改めて強くしました。人口少なくなったら経済規模も縮小して、いろんな世界ランキングから落ちていくのは避けられないけれど、それならそれで小さな規模で、教育や福祉にもっと目が行き届いて、人々が楽しく働いて良い将来を描ける、幸福度が高い国になっていってほしいという。そしたらそれで、なんだかんだ子どもの数は増えるのでは、という気もするし。

 

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ところで、最近この「シノブとナルミの毒舌アメリカンライフ」というポッドキャストを良く聴いていて、アメリカ在住女性二人の軽快なトークがすごくおもしろい。二人ともすごく素敵な人たちだな~と思いつつ、突っ込みどころも多くて、でもそれもおもしろい。

その中でちょうど最近聴いたやつの話題が日本の草食系男子について。


 

「なんで日本は草食系男子が増えたのかすごく不思議」という話題になってるのですが、それも荒川さんの話を踏まえると、草食男子が増えたのではなく、

少し前の時代は前述の通り、会社の環境とか周囲のお膳立てで結婚する人が多かったけれど、今はそういう時代じゃないから結婚する人が減ってるってだけだと思う。

それにいわゆる「猛々しくたくましく大雑把な男子(肉食男子)」みたいのが減ったのは、日本だけじゃないと思うし、私は「男らしさ」みたいなのが男性の首を絞めるのは良くないと思っているから、それはそれで別にいいじゃないか、という気持ちです。

(このポッドキャスト自体はすごくおもしろいですよ)

 

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Web記事、Kindle、ポッドキャストと、なんだかいろんなメディアでいろいろと考えたという話でした。